朝、起きても頭がぼんやりしている。
午前中はエンジンがかからず、本調子になるのは昼過ぎ。
そういうハードワーカー・ビジネスアスリートは、多いと思います。
でも、一日でいちばん頭が冴えているべき午前を、ぼんやり過ごすのは、大きな損失です。
大事な判断も、集中力が要る仕事も、本当は午前にこそ回したい。
朝の立ち上がりは、ちょっとした習慣で、大きく変えられます。
まず、なぜ朝は頭が働かないのかを説明し、そのあとで、具体的な方法をお伝えします。
朝は、脳がまだ「オフ」から戻りきっていない
寝ている間、身体は休むモードに入っています。そして朝、目が覚めても、このモードはすぐには切り替わりません。
活動モードへの切り替えが、じわじわとしか進まない。だから、起きてもしばらく、頭がぼんやりしている。
さらに、朝は気分や覚醒を支える脳内の物質(セロトニンといいます)が、まだ十分に働いていません。これが出てこないと、頭も気分も、すっきり立ち上がりません。
放っておいても、いずれ立ち上がります。でも、それを待っていると、午前がまるまる無駄になる。
だから、朝のうちに、意識的に脳を起こしにいく。
これが、午前を取り戻す鍵です。
方法1|朝の光を浴びて、体内時計を起こす
いちばん簡単で、効果が大きいのが、朝の光です。
起きたら、まずカーテンを開ける。
できれば、外に出て、朝の光を直接浴びる。
朝の光を浴びると、体内時計がリセットされ、「一日が始まった」というスイッチが入ります。さらに、さきほどのセロトニンの分泌も、光によって促されます。
頭がすっきりし、気分も安定する。そして、朝に光を浴びておくと、その約15時間後に自然な眠気が来るので、夜の睡眠まで整います。
朝の光は、その日一日と、その夜の両方を、いい方向に動かしてくれます。
方法2|リズム運動で、脳を目覚めさせる
もうひとつ、セロトニンを出すのに効くのが、一定のリズムで身体を動かすことです。
いちばん手軽なのが、朝の散歩です。一定のリズムで足を運ぶ、この単純な繰り返しが、脳を目覚めさせます。
しかも散歩には、もうひとつ効果があります。
歩くと頭が細かく揺れて、頭の傾きや動きを感じ取るセンサーが刺激されます。このセンサーは、脳全体の目覚め具合を調整するスイッチとつながっているので、歩くだけで脳がぐっと立ち上がる。
朝の光を浴びながら、10分歩く。
これだけで、光とリズム運動の効果が同時に得られ、脳は一気に活動モードへ切り替わります。
朝、頭が働かないなら、まず10分の散歩。
これが、いちばん費用対効果の高い一手です。
方法3|シャワーの温度で、スイッチを入れる
もうひとつ、朝におすすめなのが、シャワーの温度差です。
朝のシャワーのとき、最後に少しだけ、温度を下げてみてください。
温かいお湯のあと、冷ための水を、数十秒。
温度が急に変わると、身体は活動モードのスイッチを入れます。ぼんやりしていた身体が、しゃきっと引き締まる。
冷たいのが苦手なら、温かい・冷たいを何度か交互に切り替えるだけでも効きます。
大事なのは、温度に差をつけて、身体に刺激を入れることです。
寝ぼけた身体を、強制的に立ち上げたいときの、手軽な一手です。
起きてすぐの30分に、投資する
朝の立ち上がりを変えるのは、起きてすぐの30分です。
光を浴びる。10分歩く。シャワーで刺激を入れる。
どれも、特別な道具はいりません。
全部やる必要もありません。
まずは、朝の光を浴びながら10分歩く。これだけでも、午前の頭の働きは変わります。
一日でいちばん貴重な午前の時間を、ぼんやりで浪費するのか、冴えた状態で使うのか。
その差は、起きてすぐの過ごし方で決まります。
B-side GYM の考え方
朝の立ち上がりを変えるのは、起きてすぐの30分。
光・散歩・シャワー、道具はいりません。まずは10分の散歩から。
朝に強い身体は、つくれます
ただ、正直にお伝えします。
これらは、朝の立ち上がりを助ける方法です。効果はありますが、そもそも夜にしっかり回復できていなければ、朝の目覚めには限界があります。
朝ぼんやりするのは、日中の緊張が抜けず、夜に深く眠れていないことの裏返しでもあります。つまり、朝の問題は、一日を通した身体の状態とつながっている。
この夜の回復と朝の立ち上がりの関係は、以前「7時間寝ても疲れが取れない経営者へ」でも書いた、睡眠の質は日中の身体で決まるという話とつながっています。
朝の習慣で立ち上がりを助けつつ、深く眠れて、すっきり起きられる身体を、土台からつくっていく。この両輪で、朝に強い身体は手に入ります。
もし、毎朝の重さから本気で抜け出したいなら。
一日を通した身体づくりのほうにも、目を向けてみてください。