階段を上ると、息が切れる。少し動いただけで、疲れる。朝、起きても、身体が重い。
年のせいかな、と思って、やり過ごしていませんか。
その「疲れやすさ」は、年齢のせいだけではありません。身体が発している、いちばん最初の警告かもしれません。
そして、この最初のサインを見逃すと、やがて、もっとはっきりした不調へと進んでいきます。
疲れやすさは、静かに始まる
大きな不調は、ある日突然、現れるわけではありません。たいてい、その手前に、小さなサインがあります。
その、いちばん最初のサインが、「疲れやすさ」です。
以前は平気だった階段で、息が上がる。夕方まで持っていた集中力が、午後には切れる。休んでも、なんとなく疲れが残る。
こうした変化は、地味で、見過ごしやすい。痛みのように、はっきり困らせてくるわけではないからです。
だから、多くの人が、これを「年のせい」「疲れているだけ」で片づけて、やり過ごします。でも、身体はこのとき、静かに、確かに、変わりはじめているのです。
その裏で、何が起きているのか
疲れやすくなっているとき、身体の中では、いくつかのことが進んでいます。
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まず、筋肉が落ちています。
動かない生活が続くと、筋肉は少しずつ減っていく。筋肉が減ると、同じ動作でも、より大きな負担に感じるようになります。
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そして、心肺の力も落ちています。
身体を動かさないと、酸素を取り込み、全身に送る力が衰えていく。だから、少し動くだけで、息が切れるようになる。
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さらに、血流も滞り、代謝も落ちていきます。
エネルギーをうまく生み出せず、身体が、慢性的にだるい状態になる。
疲れやすさとは、これらが少しずつ進んだ、その表れです。身体が「動く力が落ちてきていますよ」と、教えてくれているサインなのです。
B-side GYM の考え方
疲れやすさは、怠けでも、気のせいでもない。
身体が最初に鳴らす、いちばん静かなアラームです。
放っておくと、坂道は急になる
このサインを、見逃すとどうなるか。
動く力が落ちる。だから、ますます動かなくなる。動かないから、さらに筋肉が落ち、もっと疲れやすくなる。
この悪循環に入ると、坂道は、どんどん急になっていきます。
やがて、疲れやすさは、はっきりした不調に変わります。肩こり、腰痛、体重の増加、眠りの浅さ。そして、生活習慣に関わる、健康診断の数値の悪化。
これらの多くは、あの最初の「疲れやすさ」から、地続きでつながっています。最初の小さなサインのうちに手を打つのと、本格的な不調になってから動くのとでは、かかる労力も、戻るまでの時間も、大きく変わります。
動かないほど身体が弱っていく仕組みは、以前「快適な生活があなたの身体を弱くしている」でも書いています。
早いほど、軽く済む
ここに、大事なことがあります。
身体の衰えは、早く気づくほど、軽い労力で立て直せます。
まだ疲れやすさの段階なら、失われた筋力も、心肺の力も、そう深刻ではありません。少し身体を動かす習慣を取り戻すだけで、比較的すぐに、回復に向かいます。
でも、本格的な不調まで進んでしまうと、そこから立て直すには、もっと大きな労力と、時間がかかります。
だから、「最近、疲れやすいな」と感じた、まさに今が、いちばん動きやすいタイミングなのです。まだ、深刻になっていないからこそ、軽く、楽に、戻せる。
サインに気づいた、今のうちに
まとめます。
「最近、疲れやすい」は、単なる年のせいでも、気のせいでもありません。身体が動く力を失いはじめている、最初の警告です。
そして、この段階で気づけたのは、むしろ幸運です。まだ、軽い労力で立て直せる場所にいるのですから。
もし、疲れやすさに心当たりがあるなら。それを、放っておくのではなく、今の身体がどういう状態なのかを、一度確かめてみてください。
坂道が急になる前に。最初のサインに気づいた今が、動きはじめるのに、いちばんいいタイミングです。