長時間、机に向かっていると、夕方には身体が重くなってきます。
頭もぼんやりして、集中が続かない。
これは、根性や気合いの問題ではありません。座りっぱなしの身体で起きている、当たり前の反応です。
そして、ちょっとした習慣で、かなり防げます。
まず、座り続けると身体に何が起きているのかを説明し、そのあとで、合間にできる具体的なリセット方法をお伝えします。
座り続けると、身体は「下」で滞る
長時間座っていて、いちばん問題になるのは、血流です。
私たちの身体は、脚の筋肉を動かすことで、血液を下から上へ、心臓へと送り返しています。ふくらはぎが、そのポンプの役割を果たしている。
ところが、座りっぱなしだと、この脚のポンプが止まります。すると、血液や水分が下半身に溜まり、上に戻りにくくなる。
脳に送られる血液も、じわじわと滞っていきます。
夕方になると頭が働かなくなるのは、根性の問題ではなく、脳への血流が落ちているからです。
足がむくむ、身体が重い、頭がぼんやりする。
これらは全部、同じ「滞り」から来ています。
リセット1|カーフレイズで、血を上に戻す
いちばん手軽なのが、カーフレイズです。かかとの上げ下げ、それだけです。
立った状態で、かかとをゆっくり上げて、下ろす。
これを、20回ほど繰り返します。
デスクの下で、座ったままやっても構いません。
止まっていたふくらはぎのポンプが動き出し、下に溜まっていた血液が、上へと戻りはじめます。
会議の合間、トイレに立ったついで、席に戻る前。
気づいたときに20回。
これだけで、午後の身体の重さは、はっきり変わります。
リセット2|10分の散歩で、全身を戻す
もう少し時間が取れるなら、10分歩いてください。
ランチのあと、行き詰まったとき、午後の始まり。
外に出て、10分歩くだけでいい。
歩くと、固まっていた全身の関節と筋肉が動き出します。脚のポンプもしっかり働いて、血流が全身に巡る。そして、景色が変わり、頭の中も切り替わります。
デスクで悩み続けるより、10分歩いて戻ってきたほうが、答えが出ることはよくあります。
これは、気分転換ではなく、脳への血流を回復させる、合理的な一手です。
忙しいときほど、この10分が効きます。
リセット3|目を覆って、神経を休める
意外と見落とされるのが、目です。
パソコンやスマホを見続けると、目は休みなく働き続けています。そして、目の疲れは、そのまま脳の疲れに直結します。
そこで、両手をこすって温めた手のひらで、目を軽く覆ってください。押さえつけず、そっと覆うだけ。そのまま、1分間、暗闇の中で目を休ませます。
酷使していた目に、休息が入ります。視覚からの情報が一度遮断されることで、張りつめていた神経も、ふっと緩みます。
たった1分ですが、終わったあと、視界が明るくクリアになるのを感じるはずです。
大事なのは、こまめに「止める」こと
3つとも、共通しているのは、滞りをこまめにリセットすることです。
一日の終わりにまとめてケアするより、1時間おきに少しずつ動かすほうが、ずっと効きます。
溜め込んでからほぐすのではなく、溜め込まないようにする。
カーフレイズ20回、10分の散歩、目を1分覆う。
どれも、道具もいらず、その場でできます。
まずは、どれかひとつ、今日の午後に試してみてください。夕方の身体の軽さが、少し違うはずです。
B-side GYM の考え方
一日の終わりにまとめてケアするより、
溜め込まないように、こまめに「止める」ほうが、ずっと効きます。
その場しのぎで終わらせないために
ただ、正直にお伝えします。
これらは、あくまで応急処置です。滞った血流を戻し、疲れをリセットする、その場のケアです。
そもそも疲れにくい身体、こまめにリセットしなくても崩れない身体をつくるには、土台から整えていく必要があります。なぜ座っているだけで身体が固まるのか。その根本には、姿勢や、身体の使い方の癖があるからです。
この根本の考え方は、以前「B-side GYMは、経営者を「追い込まない」ジムです」で書いた、整えることから始めるというやり方と同じ話です。
その場のリセットで日々をしのぎながら、根本の身体づくりも進めていく。この両輪で、はじめて「夕方バテない身体」が手に入ります。
もし、毎日の身体の重さから本気で抜け出したいなら。
一度、根本のほうにも、目を向けてみてください。