散歩のあとに、頭がすっきりする。
考えごとが、歩いている間にまとまる。

そういう経験は、誰にでもあると思います。

これは、気のせいではありません。
運動が、脳そのものを働きやすくしているからです。

身体を動かすことは、健康のためだけではありません。
考える力、判断する力、集中する力。つまり、ビジネスパーソンが日々使っている頭の力を、直接鍛えることでもあるのです。

なぜ、運動で頭が良くなるのか。お話しします。

運動は、脳に血を送り、脳を育てる

身体を動かすと、脳の中で2つのことが起きます。

ひとつめ|脳への血流が増える

特に、考えたり判断したりを司る、脳の前側の部分。
ここに血流が増えると、酸素と栄養がしっかり届き、頭がクリアに働きます。

運動のあと頭が冴えるのは、この血流のおかげです。

ふたつめ|脳を育てる物質が分泌される

運動をすると、脳の中で、神経を成長させ、つなぎ直す物質が出ることが分かっています。
これは、記憶や学習に深く関わる部分で、特に多くつくられます。

つまり、運動は、脳に栄養を送り、さらに脳そのものを育てている。
身体を動かすことは、そのまま脳への投資になっているのです。

集中力も、記憶も、判断力も上がる

この変化は、具体的な力となって現れます。

研究では、運動によって、集中力・記憶力・判断力高まることが示されています。

ビジネスの現場で問われる力が、運動によって、まるごと鍛えられるということです。

大事な仕事の前に、少し身体を動かす。
それは、時間を削るどころか、そのあとの仕事の質を上げる、合理的な準備なのです。

ただ動くより、「頭を使う動き」が効く

ここで、大事なことをお伝えします。

すべての運動が、同じように脳に効くわけではありません。

ただ黙々と同じ動きを繰り返すより、バランスを取ったり、身体を協調させたりする動きのほうが、脳にとっては、はるかに強い刺激になります。

こうした動きは、身体を動かしながら、同時に脳をフル回転させています。
どう身体を使うかを、脳が絶えず計算し、調整し続けている。

これは、まさに、複数のことを同時に処理するビジネスの現場と、同じ構造です。だから、こうした動きは、仕事で使う頭の力に、直接つながっていくのです。

身体を動かすことは、頭を鍛えること

ここまでをまとめます。

運動は、脳に血を送り、脳を育て、集中力も記憶力も判断力も高める。
そして、ただ動くより、バランスや協調を使う動きのほうが、脳には効く。

身体を動かすことと、頭を鍛えることは、別のことではありません。同じことの、裏と表なのです。

アスリートが、優れた判断力や集中力を持っているのは、偶然ではありません。
身体を高度に動かしてきたことが、そのまま、頭の力を育ててきたからです。

働くあなたも、同じです。
身体を正しく動かすことは、あなたの仕事のパフォーマンスを、根っこから引き上げます。

Point

①運動は脳に血を送り、脳そのものを育てる。
②集中・記憶・判断がまるごと底上げされる。
③バランスや協調を使う動きが、脳にはいちばん効く。

その動き、自己流では組めません

ただ、正直にお伝えします。

「頭に効く動き」、つまりバランスや協調を使い、脳をフル回転させる動きは、自己流で正しく組むのが、とても難しいものです。

やみくもに複雑な動きをすればいい、というものではありません。
今のあなたの身体の状態に合わせて、適切な難しさで、正しい順番で組むからこそ、効果が出ます。

ここは、専門的な設計が必要な領域です。

大事な判断の前に頭をクリアにする話は、以前大事な判断の前に、脳をクリアにする方法」でも書きました。今日はもう一段深く、運動そのものが脳を育てるという話です。

もし、身体を動かすことを、健康だけでなく、頭のパフォーマンスへの投資として捉えたいなら。
一度、脳に効く身体の動かし方を、確かめに来てみてください。

身体を変えることが、あなたの頭の働きまで変えていく。
その感覚を、知ってもらえるはずです。