呼吸が浅いだけで、
身体も頭も崩れる
疲れが抜けない。集中が続かない。なんだか気持ちが落ち着かない。
そのすべての裏に、たったひとつの共通した原因が隠れていることがあります。
呼吸です。
呼吸が浅いだけで、身体も、頭も、驚くほど調子を崩します。
そして、現代のビジネスパーソンの多くは、自分でも気づかないうちに、呼吸が浅くなっています。
なぜ、呼吸が浅いとダメなのか。順番にお話しします。
浅い呼吸を、
脳は「危険」と受け取る
まず、知っておいてほしいことがあります。
浅く、速い呼吸は、身体にとって「危険信号」です。
人は、恐怖やストレスを感じると、肩を使って、浅く速い呼吸になります。
これは、いざというときに備える、身体の防衛反応です。
問題は、脳が、この呼吸のパターンから、逆算してしまうことです。
呼吸が浅いと、脳は「今、危険な状況にあるのだ」と判断します。
すると、実際には何の危険もないのに、身体は戦闘モードに入る。
活動モードの神経が優位になり、ストレスホルモンが出続け、身体は常に緊張したまま。
浅い呼吸をしているだけで、脳は勝手に「危険だ」と思い込み、あなたを緊張状態に縛りつけているのです。
浅い呼吸が、
疲れと眠りの浅さを生む
浅い呼吸は、具体的な不調となって現れます。
まず、酸素です。
浅い呼吸では、身体に取り込める酸素の量が、単純に減ります。
細胞に酸素が十分に届かないと、身体は慢性的なエネルギー不足になる。
これが、抜けない疲れの正体のひとつです。
そして、睡眠です。
浅い呼吸のまま夜を迎えると、身体は戦闘モードから抜けられません。
深い眠りに入れず、疲れも取れない。
さらに、頭にも効きます。
酸素が足りず、神経も張りつめたままでは、集中も、冷静な判断も難しくなる。
疲れ、浅い眠り、集中力の低下。
バラバラに見えるこれらの不調が、実は「浅い呼吸」という一点でつながっていることは、少なくありません。
なぜ、
呼吸は浅くなるのか
では、なぜ現代人の呼吸は浅くなるのか。
ひとつは、ストレスです。
気を張り続ける毎日が、呼吸を浅く、速いままに固定してしまう。
そして、浅い呼吸がさらにストレスを生む、という悪循環に陥ります。
もうひとつ、見落とされがちなのが、姿勢です。
深い呼吸をするには、肋骨や背骨が、しっかり動く必要があります。
ところが、猫背で背中が丸まり、肩が前に入っていると、胸がうまく広がりません。
物理的に、深く吸えない身体になってしまっているのです。
つまり、呼吸が浅いのは、意識の問題だけではありません。
姿勢が崩れて、深く吸えない身体になっていることが、根っこにある場合が多いのです。
まず、意識的に
「長く吐く」
とはいえ、今すぐできることもあります。
いちばん簡単なのが、吐く息を長くすることです。
吸う時間の倍の時間をかけて、ゆっくり吐く。
4秒で吸ったら、8秒で吐く。
秒数は正確でなくていいので、吐くほうを長く。それだけです。
息を長く吐いているとき、身体は休むモードに傾きます。
戦闘モードに固まっていた神経が、静まっていく。
もうひとつ、鼻で呼吸することも意識してください。
口呼吸は浅くなりやすく、鼻呼吸は、自然と深くゆっくりした呼吸を促します。
気づいたときに、鼻から吸って、長く吐く。
これを一日に何度か挟むだけで、緊張の張りつめ方が変わってきます。
B-side GYM の考え方
呼吸は、意識でコントロールする前に、
そもそも深く吸える「土台」があるかどうかで決まっている。
その土台を、姿勢と身体から取り戻していく。それが私たちの仕事です。
本当に深く呼吸するには、
身体から
ただ、正直にお伝えします。
意識して長く吐くのは、その場では効きます。
でも、深く吸えない身体のままでは、意識をやめた瞬間、また浅い呼吸に戻ってしまいます。
本当に、自然と深い呼吸ができる身体になるには、
胸がしっかり広がる姿勢と、肋骨や背骨が動く身体を、取り戻す必要があります。
呼吸は、意識でコントロールする前に、そもそも深く吸える「土台」があるかどうかで決まっているのです。
もし、いつも呼吸が浅い、気持ちが休まらないという実感があるなら。
呼吸のやり方だけでなく、深く呼吸できる身体そのものに、目を向けてみてください。
呼吸が変わると、緊張も、疲れも、眠りも、まとめて変わりはじめます。