猫背・巻き肩は、
意識では治らない
胸を張っても、すぐ戻る。
気をつけていても、気づけば肩が前に入って、背中が丸まっている。
猫背や巻き肩は、多くのビジネスパーソンが抱える悩みです。
そして、たいていの人が、何をしても治らないと感じています。
その理由は、はっきりしています。
猫背や巻き肩は、意識や気合いで直せるものではないからです。
あなたの身体の中では、筋肉どうしの「綱引き」が起きていて、その勝負に負けているのです。
どういうことか、お話しします。
あなたの身体で、
綱引きが起きている
姿勢は、筋肉のバランスで決まっています。
身体の前側の筋肉と、後ろ側の筋肉。
この2つが、前後から引っ張り合って、バランスを取っている。
ちょうど、綱引きのような関係です。
猫背や巻き肩の人は、この綱引きが、一方に偏っています。
一日中、パソコンに向かって、前かがみになっている。
すると、身体の前側、胸や肩の前の筋肉が、縮んで硬くなります。
硬く縮んだ筋肉は、綱引きで、強く引っ張ります。
一方で、背中側の筋肉は、引き伸ばされたまま、弱っていく。
引っ張り返す力を、失っていきます。
前が強く引き、後ろが引き負ける。その結果、肩は前に引き込まれ、背中は丸まる。これが、猫背と巻き肩の正体です。
「胸を張る」が
効かない理由
ここで、多くの人が、こうします。
「よし、胸を張ろう」と、意識して姿勢を正す。
でも、すぐ戻ってしまう。
なぜでしょうか。
綱引きの状態は、何も変わっていないからです。
前側は、相変わらず硬く縮んで、強く引っ張っている。
後ろ側は、相変わらず弱いまま。
その状態で、意識の力だけで胸を張っても、一瞬は姿勢が正されても、力を抜いた瞬間、また強いほうに引き戻される。
綱引きの綱を、一瞬だけ自分の側に引いても、手を離せば元に戻るのと同じです。
意識して直そうとするのは、根本の綱引きを放置したまま、表面だけを、一時的にごまかしているにすぎないのです。
硬いほうを緩め、
弱いほうを鍛える
では、どうすれば綱引きのバランスは変わるのか。
やるべきことは、2つです。
ひとつは、硬く縮んで、強く引っ張っている前側を、緩めること。
もうひとつは、引き伸ばされて弱っている後ろ側を、鍛えること。
この両方をやって、はじめて綱引きのバランスが整い、肩が本来の位置に戻り、背中がまっすぐ立ちます。
ここで、注意が必要です。
多くの人は、猫背を直そうとして、やみくもに背中を鍛えようとします。
でも、前側が硬いまま後ろを鍛えても、綱引きはなかなか変わりません。
順番と、どこを緩めてどこを鍛えるかの見極めが、とても大事なのです。
しかも、どこが硬くて、どこが弱いのかは、人によって違います。
自分では、それを正確に判断できません。
だから、闇雲にストレッチや筋トレをしても、うまくいかないことが多いのです。
B-side GYM の考え方
姿勢は、気合いでは変わらない。
身体の中で起きている綱引きの状態を、正しく見立て、正しい順番で緩め、鍛える。
その見立てを、隣で担うのが、私たちの仕事です。
まず、自分の
綱引きの状態を知る
猫背や巻き肩を本気で治したいなら、
最初にやるべきは、自分の身体で、どんな綱引きが起きているかを正確に知ることです。
どこの筋肉が硬く縮んでいて、どこが弱って引き負けているのか。
それが分かってはじめて、緩めるべき場所と、鍛えるべき場所が決まります。
見立てが間違っていれば、どれだけ頑張っても、綱引きのバランスは変わりません。
逆に、正しく見立てて、正しい順番でアプローチすれば、姿勢は思ったより早く変わります。
もし、何をしても猫背や巻き肩が戻ってしまうなら。
それは、あなたの努力が足りないからではなく、綱引きの見立てが、まだできていないだけかもしれません。
一度、自分の身体で何が起きているのかを、確かめてみてください。
そこが、姿勢を根本から変える、最初の一歩になります。