なんとなく気分が晴れない。
気持ちが沈む。イライラする。理由もなく不安になる。
そういうとき、人は「心の問題」だと考えます。
考え方を変えよう、前向きになろう、気の持ちようだ、と。
でも、心を心でどうにかしようとしても、なかなかうまくいきません。
なぜなら、あなたの気分は、心だけでなく、身体の状態から作られているからです。
そして、身体を動かすことは、気分を晴らすための、とても直接的な方法なのです。
どういうことか、お話しします。
気分は、身体が
つくっている
私たちは、気分を「心の状態」だと思っています。
でも実際には、気分は、身体の中で起きていることに、強く左右されています。
たとえば、身体を動かすと、脳の中で、気分を良くする物質が出ます。
運動のあとに感じる、あのすっきりした爽快感。
これは、気の持ちようではなく、脳内で実際に起きている、化学的な変化です。
さらに、身体を動かすと、ストレスに関わるホルモンが下がることも分かっています。
運動のあと、イライラや不安が和らぐのは、このためです。
つまり、気分を晴らしたいとき、
心に働きかけるより、身体を動かすほうが、はるかに直接的で、確実なことがあるのです。
落ち込みと、身体の緊張は
つながっている
気分の落ち込みは、しばしば、身体の状態とセットで起きています。
気持ちが沈んでいるとき、身体はどうなっているか。
たいてい、猫背でうつむき、呼吸は浅く、身体はこわばっています。
そして、この身体の状態が、さらに気分を下げます。
浅い呼吸は、脳に「危険だ」という信号を送り、不安を強める。
縮こまった姿勢は、気持ちまで縮こまらせる。
心と身体は、一方通行ではありません。
気分が身体に影響するのと同じくらい、身体の状態が、気分をつくっています。
だからこそ、落ち込んだときに、身体のほうを変えると、気分も動き出す。
背筋を伸ばし、深く呼吸し、身体を動かす。
それだけで、心のほうが、あとからついてくることがあるのです。
運動は、気分を晴らす
いくつもの仕組みを持っている
身体を動かすことが気分にいいのは、ひとつの理由からではありません。
気分を良くする脳内物質が出る。
ストレスホルモンが下がる。
睡眠が深くなり、それがまた気分を助ける。
身体を動かすことで、ぐるぐる考えていたことから、意識がそれる。
そして、「できた」という感覚が、自信を取り戻させてくれる。
これだけ多くの仕組みが、同時に働く。
だから、運動は、気分に対して、とても大きな効果を持つのです。
考えても考えても、気分が晴れないとき。頭の中でどうにかしようとするのをやめて、一度、身体を動かしてみる。それが、いちばん早い解決策になることは、少なくありません。
まず、歩くこと
からでいい
とはいえ、気分が沈んでいるときに、いきなりハードな運動は難しいものです。
そういうときは、まず歩くことから十分です。
外に出て、少し歩く。
朝の光を浴びながらなら、なおいい。
激しく追い込む必要はありません。
むしろ、気分のために身体を動かすなら、軽く、気持ちよく動かすほうが効きます。
大事なのは、心の中だけでなんとかしようとせず、身体を動かす、という一歩を踏み出すことです。
B-side GYM の考え方
気分の落ち込みは、心の弱さではありません。
身体の状態が、気分を重くしていることが、よくあります。
だからこそ、心を心で立て直そうとする前に、身体を整える。それが、私たちの仕事です。
心を軽くするために、
身体を整える
まとめます。
気分が晴れないとき、それは心の弱さではありません。
身体の状態が、気分を重くしていることが、よくあります。
だから、心を心で立て直そうとするより、
身体を整えることで、気分のほうを動かしていく。
これは、根性論ではなく、身体の仕組みに沿った、合理的な方法です。
そして、深く呼吸できる身体、力を抜ける身体、気持ちよく動ける身体を持っていることは、
そのまま、心が沈みにくい土台を持っていることでもあります。
もし、気分の浮き沈みに振り回されていると感じるなら。
心だけでなく、その土台となる身体のほうにも、目を向けてみてください。
身体が変わると、心の軽さも、変わりはじめます。