自己流が危ない理由は、
数字にはっきり出ている

自己流の運動が、なぜ危ないのか。
それを、はっきり示す数字があります。

新しい動きを、正しく身体に覚えさせるのに必要な反復は、だいたい300回から500回。
ところが、いちど間違って覚えた動きを修正するには、3,000回から5,000回かかる言われています。

つまり、間違った動きを直すのには、正しく覚えるのの、およそ10倍の労力がかかる。
これが、「最初から正しくやる」ことが、なぜ大事なのかの答えです。

身体は、間違った動きも
「覚えて」しまう

まず、大前提をお伝えします。

運動とは、身体に動きを覚えさせることです。
そして身体は、正しい動きも、間違った動きも、区別なく覚えます。

間違ったフォームで繰り返せば、その間違いが、どんどん身体に刻まれていく。
何度もやるほど、その動きが「自分にとっての当たり前」になり、無意識でそう動くようになる。

自己流でやっていて怖いのは、ここです。
がんばって回数をこなすほど、間違いが、深く定着していく。
良くなるどころか、間違いのプロになってしまうのです。

直すのに、
10倍かかる

そして、ここからが本題です。

いちど間違って覚えた動きは、簡単には消えません。

新しく覚えるだけなら、300回から500回。
でも、間違った動きを上書きして、正しい動きに直すには、3,000回から5,000回かかる言われています。

なぜ、こんなに差が出るのか。

まっさらな状態に、正しい動きを入れるのは、比較的スムーズです。
でも、すでに間違った動きが染みついていると、
まずその古い癖を消しながら、同時に、新しい正しい動きを入れなければならない。
二重の作業になるから、それだけ時間がかかるのです。

一度ついた癖は、それほど根深い。だからこそ、最初にどう覚えるかが、決定的に重要なのです。

「とりあえず自己流で」が、
遠回りになる

この事実は、ひとつの結論を導きます。

「とりあえず自分でやってみて、ダメだったらプロに」という順番は、実は遠回りです。

自己流で間違った動きを覚えてしまうと、
あとでプロについても、まず、その間違いを直すところから始めなければならない。
最初から正しく覚えていれば必要なかった、10倍の労力が、余計にかかることになります。

急がば回れ、とはよく言いますが、身体の学習に関しては、その逆です。
最初から正しくやることが、いちばんの近道になります。

安く済ませようと自己流で始めた結果、時間も、労力も、よけいにかかってしまう。
これは、本当によくある話です。

B-side GYM の考え方

身体は、正しい動きも間違った動きも、区別なく覚える。
だからこそ、最初にどう覚えるかで、その先にかかる時間が10倍変わってくる。
最初の設計を、正しく引き受ける。それが私たちの仕事です。

だからこそ、
最初の設計が大事

もちろん、すでに間違った癖がついている人も、諦める必要はありません。
時間はかかりますが、正しく取り組めば、必ず直せます。

ただ、これから始める人、あるいは仕切り直したい人にとっては、
最初の一歩を、正しく踏み出すことが、何より大切です。

自分の身体を正しく見立ててもらい、正しいフォームを、正しい順番で覚えていく。
その最初の設計があるかどうかで、この先にかかる時間が、10倍変わってくる。

もし、これから身体を変えていきたいなら。
遠回りしないためにも、最初のフォームを、正しく身につけるところから始めてみてください。

いちばん時間がかかるのは、間違えることです。
最初から正しくやることが、結局、いちばん速いのです。