正直に、
私自身の話から

睡眠が足りないまま走り続けているとき、私自身のパフォーマンスは、明らかに落ちます。

トレーナーとして、目の前のお客様のセッションに集中しきれない。
身体で起きている小さな変化を、正しく拾えない。
気づけば、いつもの手癖で身体が動いている。
そして、新しいひらめきや、その人に合った新しいアプローチが、出てこなくなる。

プロでも、休まなければ、本来の力は出せません。
これは、経営者のあなたにも、そっくり当てはまる話だと思っています。

そして近年、この「休まず走り続けること」の代償は、国のデータではっきりと数字になっています。

「無理して働く」が、
いちばん高くつく

多くの経営者は、休むことを「サボり」や「機会損失」だと感じています。
休んでいる間に、仕事が止まる。だから、多少無理してでも走り続ける。

けれど、経済産業省や厚生労働省のデータは、まったく逆のことを示しています。

体調が万全でないまま出勤して働くことを、プレゼンティーズムといいます。
出勤はしているけれど、パフォーマンスが落ちている状態です。

企業の健康関連コスト全体のうち、プレゼンティーズムによる損失が最も大きく、その割合はおよそ8割。

病気で休むことによる損失や、医療費よりも、「無理して働いている状態」の損失のほうが、はるかに大きいのです。

見えていないだけで、いちばん高くついているのは、休むことではなく、休まず走り続けることでした。

無理は、
判断力と創造性を
静かに削る

なぜ、無理して働くと、そこまで損失が出るのか。

私が自分の身体で感じているのと、同じことが起きているからです。

集中力が落ちる。
目の前で起きていることを、正しく認識できなくなる。
新しい発想が出ず、いつもの手癖で判断してしまう。

経済産業省の資料でも、ストレスによる心身の変調は、集中力や判断力を低下させ、生産性を下げるだけでなく、事故や不祥事の可能性まで高める、と明記されています。

経営者にとって、いちばんの資産は、判断力です。
その判断力が、睡眠不足と疲労で、静かに削られていく。
本人は「いつも通り働いている」つもりでも、出している判断の質が落ちている。
これが、プレゼンティーズムのいちばん怖いところです。

私は健康経営アドバイザーの資格を持っていますが、その教材でも繰り返し語られていました。
中途半端な状態で走り続けることは、短期の生産性でも、長期の業績でも、マイナスになる、と。

正しく休むほうが、
結果的に業績は伸びる

ここで、発想を切り替えてみてください。

休むことは、前進を止めることではありません。
むしろ、正しく休んで回復した上で、短期間に集中して出力するほうが、結果的に前に進めます。

これも、データが支えています。
健康経営に本気で取り組む企業は、株価や業績の面でも、市場平均を上回る傾向があることが示されています。
経済産業省は、健康への取り組みを「将来的に収益性を高める投資」だと、公式に定義しています。

つまり、休養や体調管理は、コストではなく、投資です。

そして投資である以上、そこにはリターンがあります。
削られていた判断力が戻り、鈍っていた発想が動き出し、落ちていた生産性が回復する。
これが、休むことのリターンです。

ただし、
「休む」は技術です

とはいえ、ここに落とし穴があります。

ただ長く寝れば回復する、というわけではありません。

身体が緊張したまま、力みが抜けないままでは、いくら横になっても深く回復できません。
時間をかけて休んでいるのに、疲れが取れない。多くの経営者が、この状態に陥っています。

本当に回復するには、回復できる身体をつくる必要があります。
力を抜ける身体。深く眠れる身体。オンとオフを切り替えられる身体。

休むことは、根性でも気合いでもなく、技術です。
そしてその技術は、身体から身につけられます。

私がやっているのは、まさにここです。
経営者が、正しく休んで、また全力で走り出せる。
その土台となる身体を、隣でつくっていく仕事です。

B-side GYM の考え方

休むことは、機会損失ではありません。
正しく休める身体は、経営者にとって、最も割のいい投資。
その土台を、長く、隣で。

いちばん割のいい投資は、
あなた自身の回復です

もう一度、お伝えします。

休むことは、機会損失ではありません。
むしろ、無理して走り続けることのほうが、判断力を削り、業績を静かに下げていきます。

そして、正しく休める身体を取り戻すことは、経営者にとって、おそらく最も割のいい投資です。
一台しかない、替えのきかないエンジンを、長く高性能に保つための投資だからです。

事業に投資するように、一度、自分の回復にも投資してみてください。
その一台が長く走れることが、この先のすべての成果を支える土台になるはずです。