同じ仕事量なのに、
週の半ばで
電池が切れる人がいる

同じくらいの年齢。
同じくらいの仕事量。

なのに、金曜の夜まで元気な経営者と、水曜には電池が切れている経営者います。

この差は、体力の量ではありません。
持って生まれたスタミナでも、若さでもない。

違うのは、力の使い方です。

もっと言えば、出力にグラデーションを持っているかどうか。
ここに、長く走れる人とバテる人の、決定的な差があります。

バテる人は、
長距離を
スタートダッシュで
走っている

すぐにバテてしまう経営者には、共通する走り方があります。

いつも、力が入りすぎている。

何をするにも慌てて、せっかちで、すぐ本気を出す。
50や70で流せばいい場面でも、いきなり100で入ってしまう。

たとえるなら、マラソンをスタートダッシュで走るようなものです。

最初の1kmは、誰よりも速い。
けれど、そのペースは42kmもたない。
週の頭から全開で飛ばして、水曜にはもう息が上がっている。

本人は「今週は元気なはずなのに、なぜか疲れている」と感じています。
当然です。月曜から100で走っていたら、週末まで体力が残るわけがありません。

問題は、力の量ではなく、力の配分なのです。

長く走れる人は、
出力を
自在に変えられる

一方で、夜まで走りきれる経営者は、力の使い方が違います。

ここぞという場面では、100を出す。
けれど、それ以外は50や70で巡航している。

そして、大事なのはここからです。
全開で走ったあと、すぐに力を抜いて戻せる。

この「上げて、下げて、また上げる」を、自在にやってのけます。
0か100かではなく、その間のグラデーションを、細かく使い分けている。

これは、感覚的な話ではありません。
実際に、一流のパフォーマーほど、この切り替えが上手いことがわかっています。
勝負どころではしっかり緊張を高め、終わればすぐに回復モードへ戻る。
この「戻りの速さ」こそが、長く高いパフォーマンスを保つ人の共通点です。

出力を上げる力より、下げて戻す力。長く走れるかどうかは、むしろ後者で決まります。

なぜ、
中間の出力を
使えなくなるのか

では、なぜ0か100しか使えなくなるのか。

ひとつは、身体が常に力んでいるからです。
力を抜いた状態を、身体が忘れてしまっている。
だから、抜きたくても抜けず、常にどこかに力が入ったままになる。

もうひとつは、自分の出力が、自分でわからないからです。
どれくらいの力で動いているのか。
50なのか、80なのか。それを感じ取るセンサーが鈍っている。
メーターが見えないまま、アクセルを踏んでいるようなものです。

だから、加減ができない。
気づいたら全開になっているか、完全に止まっているか。
中間で流す、という選択肢が、身体から消えていきます。

グラデーションは、
身体から
取り戻せます

ここに希望の話あります。

出力の調整は、生まれ持った才能ではありません。
鈍ったセンサーを磨き直し、力を抜く感覚を取り戻せば、誰でも身につけられます。

順番は3つです。

この順番で身体を整えていくと、走り方が変わります。
いつも全開だった人が、流すところは流せるようになる。
力を抜けるようになると、いざというときに、深く踏み込めるようにもなります。

強い身体とは、常に力が入っている身体ではありません。
必要なときにだけ力を出し、あとは緩めていられる身体です。

B-side GYM の考え方

出力のグラデーションは、意志では戻せません。
配分できる土台を、身体からつくり直す。
それを、長く、隣で。

42kmを、
42kmのペースで

もう一度、マラソンの話に戻ります。

長い距離を走りきる人は、最初から飛ばしません。
自分のペースを知っていて、ここぞまで力を温存し、勝負どころで使う。
そして、ゴールしてもまだ、少し余力が残っている。

経営という道のりは、100m走ではありません。
何年も、何十年も走り続ける、長い長いレースです。

だからこそ、鍛えるべきは、瞬間的な力の強さではない。
その力を、自在に配分できる身体です。

もし今、週の半ばで息が上がっているなら。
それは、あなたの体力が足りないのではなく、走り方を変えるサインなのかもしれません。